2014年6月4日水曜日

2014/6/1 福島から避難されているお母さん向け・思いやりコミュニケーションワークショップ1回目レポ

福島から自主避難されているお母さんのコミュニティに向けた、NVCのワークショップをファシリテートさせていただきました。

タイトルは「思いやりコミュニケーション」。4回のコースで、そのうちの1回目です。
今回、この場とつながることが出来たのは、きくちゆみさんからのご紹介です。
ゆみさんが、「とてもおすすめのファシリテーターです!」と推薦してくれた、とのこと。
ありがたいことです。ゆみさん、本当にありがとうございます!

参加者のみなさん、ほとんどが初めてNVCに触れる方で、中には「何をするのかまったく見当もなく来ました」という方もおられました。

最初なので、とにかく、心を開ける場をつくること、を意図としてその場にいました。

参加者のみなさん、福島から避難している、という共通点はあっても、住んでいるところが違っていたり、はじめて話す、という人たちもいました。

ワークを交えながら、共感的に相手に寄り添って聞く、相手とつながりたい、という意図を持って好奇心を持って聞く、ということを実感的につかんでいただくようにしました。

あと、自己共感のワークもして、感情がざわざわしたとき、そこにはどういうニーズがつながっているのか、ニーズのリストから探してもらい、つながる、という体験をしていただきました。

そのワークが終わったとき、本当にその参加者の方の顔つきが、緊張がほぐれてほっとした雰囲気に変わっていたことに驚きました。

本当に、NVCのプロセスというのはとても簡単に、誰でも使えるのに心の持ちようをがらりと変えてしまうパワーがあります。

そしてペアを組みながら、自分の話を、判断や分析なしに聞いてもらえることで、場がどんどんと暖かく、やわらかいものになっていきました。

私もとても暖かい気持ちになってきました。

あぁ、こういう場を作ることを、やっていきたいんだなぁ、私は。
改めて、その願いと深くつながることができた気がします。

「今までの人生、本当に聞く、ということがどういうことがわかっていなかった、ということに気づかされました」

という感想をいただき、本当にうれしかった。
自分のことをありのままにお互いに伝え合える場がある、というのはなんてありがたいことなんだろう。

エンパシーカードを使って共感すると誰でも簡単に共感できます

その場を作ることに貢献できたことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいになり、また涙があふれそうになりました。

チェックインの中、ある、参加者がシェアの中で、前日にゴスペルコンサートに行った話をしてくださいました。
そこで言われた言葉に、次のようなものがありました。

「人はそれぞれ、ミッションを持って生まれてきている。そのミッションはひとりひとり、まったく違っている。あなたは、あなたのミッションを受け入れて、行動して行けばいいのです」

その言葉は、まるで私に言ってくれているように感じて、心がふるえました。

人と違っていていいんだ。
自分のミッションを進んでいけばいいんだ。

勇気をもらえました。

その出会いと、いろんな計らいに対して、感謝します。
ありがとうございます。


●参加者のみなさまのアンケートから

Eさん)エンパシーにより、より深くニーズを探ることが出来ました。
Mさん)同じニーズを持っている人や同じ思いを持っている人がいることがうれしかった。
Aさん)何故か最初からリラックスして参加することが出来ました。テーマの無い中で、自分のことを話すのは難しかったのですが、人に話して、ニーズを導き出すことで、自分を客観的に見ることができたような気がします。
Nさん)人の話を聞く姿勢のポイント・・・分かっていたようで分かっていなくて、再確認させていただきました!
Eさん)みんなが、まとまっている雰囲気になっていった。何よりも、人からの指摘ではなく、ゆっくりと気づけたこと。
Jさん)思いやり、寄り添ってきいてあげる事を日々、気にして生活したいと思いました。

おだやかな雰囲気

次の回までにやっていただく宿題