2016年7月13日水曜日

コネクションプラクティス ☆扁桃体の反応での犬のくだりについての質問

コネクションプラティスでは、扁桃体の反応の話をお伝えしますが、
それに関して、次のようなご質問をいただきました。

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☆扁桃体の反応での犬のくだりについての質問

ある人から、思わぬ質問を受けたので。

刺激と反応の間にスペースを作ると、今までと違う行動が取れるようになるよ、と話していたら

 「気持ちを変えるより犬の生態を知ってもう怖くない!歩み寄る方が良いのでは?」

と、言われました。

人に対しても、苦手タイプだなと感じたら、その人の人となりを知って対応したら?と、なんだかまっとうな事をさりげなく言われ。

こんなとき、どのように説明したらいいでしょうか?

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それに対する私の回答を書いてみますね。

論理的に「犬の生態を知ればこわくない」と考えるのは、脳の中で一番外側にある部分となり、この部分で考えようとする前に、
扁桃体が反応してしまうため、論理的に考えることは、反応を止める役には残念ながら立ちません。

扁桃体は、脳の中でも古い脳に近い部分の中にあります。(爬虫類脳と呼ばれている部分)
一番古い脳は「脳幹」という部分で、それの役割は、生存し続けること、を担当しています。

犬に噛まれた記憶、というのは、その、扁桃体の中に記録されており、
論理的に考えるより前に、「犬!」「怖い!」「生き延びるために排除せねば!」もしくは「生き延びるために逃げねば!」という反応が、ものすごく早いスピードで起こります。

その反応を抑えるための方法として、
スペースをとり、十分に共感し、クイックコヒーランスを行う、ということをおすすめしています。

そのようにケアしてもらうと
はじめて扁桃体のアラーム信号がしゅーっと静まっていきます。

「怖かったんだよね。守りたかったんだよね」

という自己共感が、反応を抑えるために役立つということです。

ひとつ、私の体験談を紹介させてください。

先日、京都に行ったときに、狭い道を車がどんどん来るのが、こわくてこわくて、
「車が多くて怖い。怖い」
とばかりつぶやいていました。
もちろん、周りの景色も見えていませんでした。
あ、これは扁桃体の反応だ、と気付きました。

そこで、私は自分の過去の記憶をたどって、
どうして私はそんなに車が怖いのか?
と自分に問い、ある出来事を見つけました。

私が小学生のときに、同級生が、狭い道で通っている車に引っ掛けられて
死んでしまった、ということを思い出しました。

「あぁ、そうだった。あのとき、私はとても怖かったんだ。狭い道に車が通っていると
自分も死んでしまうかもしれない、という恐怖感があったんだ。
そっか・・・怖かったんだよね。
安心、安全に歩くことが、大切だよね」

というように、自己共感をその場でしました。

すると、肩の緊張がすーっと取れた感じがしました。

その後、車が同じように自分のそばを通っても、「怖い怖い」と思わなくなっていることに気付きました。

そして、周りの景色がようやく、目に入ってきたので驚きました。

いくら頭で考えて「車は離れて通ってるから大丈夫だ」と思っていても、
扁桃体の反応を抑えることは不可能でしたが、
その反応の元になる出来事に共感することで
反応を抑えて普通に道を歩くことができたのです。

私はすぐに、過去のきっかけとなった出来事に気づくことができましたが、
もし、それがまったく思いつかないような場合には、
クイックコヒーランスで洞察を得ることが役立つかもしれません。



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